高知県にある「矢井賀」という地域をご存知でしょうか?
高知市から西に位置する山に囲まれ、海に隣接する小さな小さな町です。
私たちは、この小さな山と海の町で林業を営んでおります。県土の84%を森林が占めるこの高知県で、私たちは“山の価値を次の世代へ渡す”責任を自覚し、日々の施業に向き合っています。深く連なる山々に入り、一本ごとに状態を見極め、計画に基づいて伐り、必要な手入れを積み重ねる――その確実さが、森の健全さを育てると信じています。
私たちが見据えるのは、山の仕事を「人」を通じて全国につなぐことです。小さな町の現場から伐り出された木は、運ぶ人、加工する人、使う人の手を渡り、家や家具、暮らしの道具として各地の生活を支えます。顔の見える関係を大切にし、誠実な仕事で信頼の輪を広げていきます。